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コラム
 
こだわり農産物の流通事情 2002年 9月9日 東京青果株式会社 個性園芸事業部コンシュマーズ・アイ 東海林 邦子
6 こだわり農産物の育成
 

 何を持ってこだわりというのかは、例えば安全性についてこだわっているとか、栽培歴なんかが出せて、使ってきた農薬を公開できるっていうのは1つの条件ですね。実際食べてみて、明確に味が違うとか、一般に作られている品種じゃないよとか、そういう何らかの違いが必要です。生産者の方が違うといっているんだけど私から見てそれを理解できない場合もあるんですね。農産物を出したからといって、必ずこだわり品として別格に高く扱ってあげるよとはいえない。よく色んなところからお電話いただいて、新聞にはいくらって書いてあるなんて言われる方、特に女性の生産者の方に多いんですけど、新聞相場っていうのも1つのトリックがあってね。例えば高値を出すために作るんですよ。5ケースだけいくらでたのむっていうような。それから作られた新聞相場と実際に流通している値段というのがあるので、その辺の違いというか、それは実際売ってみないとなんともいえない。こだわり品だから一律に1割から2割は高いとか、そういうところまではいってないです。

 例えば、ここに妻沼というか熊谷農協の野村さんという方の真王葉っていうのがあるんですけど、これは大葉をハウスの中で作っているもので、非常に香りがいいんですよ。この大葉も最初のうち中々売れないで、色々苦労したんですよ。要するに大葉なんて溢れているわけだから。本当に最初は売るんじゃなくて、無理にお引き取りいただくという状況で、それが何年も。生産者の方にもかなり我慢して頂いたんです。うちも店頭に行く度に消費者に実際に袋開けて嗅がすわけですよ。ほらこれが大葉の香りなんだよって。でも、この手はあんまり田舎じゃ通用しないんですね。ある程度の都会じゃないと。なんだ、うちにあるわよ、なんていわれちゃうんです。その後、県の認証も取れたこともあり、だんだん認知度が上がってきて、一回買ったお客さんが何度も買うようになって、いまや足りないくらいになったんです。おいしいですよ、香りが良いし。ただ、旬の時期しかないので、やっぱり日が短くなると花が出ちゃうから終わりなんです。だいたい6月か7月くらいで。すぐ売れるのも勿論ありますよ。五郎島なんかは割とすぐ売れましたけどね。カボチャとか、トマトとか、そういうのは早いの。良さが分かりやすくて。

 私どもが本当に力不足で売れる相手を見過ごしている場合もあるんですよね。相手変えたら高く売れたこともあるしね、地域性もあるし、例えば、スーパーの置く冷蔵庫にもよりますし、どういうお客さんがついているかということでも違う。あんまり大手じゃなくてしかもそんなに高級店じゃないのに物が売れるお店っていうのがあるんですね、地域密着型っていうか。そこのなかの地域のなかでいいお客さんがついていたりね。そういうこともあるんで、一概にいえないですけどね。「むらさきいも」なんかにしても、これも1年目、大体10月くらいから出して、だいたい週1回5トンくらいづつやったんですけど、ようやく火がつき始めたのは年明けです。最初は全然売れなくて、何しろ東京の人は見たこと無いでしょう?「むらさきいも」なんて。皮が白いんですよ。変な色だし。次の年はある程度最初から、そこそこ売れるようになったんですけど、そうしたら3年目くらいにテレビでやったんですね、それで爆発的に売れちゃって。いろいろ苦労したのがなんだったんだって、テレビ一発で飛んじゃったって感じですね。

 例えばヤーコンとかの健康野菜みたいなのでぱっとやると、すぐお客がつくんですよね。今青いパパイヤ売ってるんですけど、東南アジアの人たちが青いまま食べるっていうことでやって、東南アジアの人たちが住んでいるような下町の八百屋に売ってるんですけど、そしたらある時テレビで流れちゃって、どこもかしこも青いパパイヤをくれって。結局そういうのって長続きしないんですよ、使い方判らないから、一時の需要で。

 包装袋の中に資料を入れてもらっている例もあるんですよ。例えば昔がえりの会さんとかも茶豆なんかは袋と資料が入っている。お店の方だって何らかの説明があったほうが助かるわけですから、大体のお店は使われていると思うんです。この経費っていうのは生産者もちになっちゃうんだけど、それをやるとそれなりの効果はあります。やっぱりこういうのが1つあると、例えば家庭とかでも置いてくださるわけですよ。それがなければ何のことは無くただ普通に売られてしまうけど。これらの資料は、一般の消費者にインパクトがあるんじゃなくて、やっぱりバイヤーさんにインパクトがあるっていうことですね。だから一般の人にお話するんなら、もうちょっと簡単な言い方しますね。農薬の絶対量も少ないというような言い方になるのかと思いますけど。全体的に農薬に対しては今関心が非常に高いですから、何らかの役にたつと思うんですね。

 
 
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