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コラム
 
こだわり農産物の流通事情 2002年 9月9日 東京青果株式会社 個性園芸事業部コンシュマーズ・アイ 東海林 邦子
4 こだわり農産品流通の特徴
 

 品物は凄く良くても、1番ネックになるのは輸送ですね。輸送が不定期なものは非常に商談がしづらい。不定期は不定期なりで受け入れられる方に売らなければいけないし、例えば夜中に、離島なんかだと未だに郵パックで送られてくるとか、そういうものもありますしね。それだけの経費を掛けてあうのかっていうのがありますけどね。売り方も一般の事業部とそんなに大きく変わるわけではないんです。お客さんによっては、不定期でもいいよ、その代わりうちのオリジナルにしてくれ、他へ売らないでくれっていうのもある。そういう風に決まればそういった値決めで取引することも勿論ありますし、逆にどうしても一軒だけでは抱えきれないっていう場合にはやはり何軒かのお客さんに配分していくっていう作業が必要になるんで、そうすると一般の販売方法とほぼ同じになりますね。

 太田市場でいくらで売っているということが、1つのステータスにされているから、値を維持するのに量が多かったら、サンプルでもあげちゃっていいよってそういうところもあるし、逆にうちの方から値段を崩さない意味で、わるいけどちょっと今売れ先鈍っているんで若干その量を加減してほしいというような要望を出す時もある。名前が売れて品物が逼迫してくると、どうしてもそのこだわり品が欲しい人と、他のものが見当たらないからそれもくれっていうお客さんもいるんですよ。その線引きが難しいんです。初めから決まったところにしか出さないとするのも1つの方法だし、それ以外も上手く利用するっていうのも1つの方法なんです。それはケースバイケースで、相手先なりどの程度の量が出るっていうことを一応予想しながら商売をやっています。

 うちの特徴としては、セリはほとんどやってないです。お客さんと会って値段を決めるというやり方です。だからこれはいくらという値決めでやっています。それと、注文制というのも結構あります。こういう品物ですから、注文以外にはあげませんっていうことにしているものも。特にJASマークが付いているものはその場の成り行きで売って売れるものじゃないし、欲しい人と欲しくない人っていうのは明らかに分かれていますんで、そういったものは注文制でやっています。それで、そうして売ればよく売れるのかっていうとそうとは限らない。大事なことはまず中身が明らかに違うことですね。例えば、今「五郎島金時」っていう芳賀のさつまいも売っているんですよ。これは年間ほとんど値段変えてないです。500グラムの一袋が280円です。5キロに直せば2800円なんですよ。相当高価なものだと思うんですね。だけども、年明けの2月・3月ぐらいは品物足りないくらいです、いつも。それだけ高くてもお客さんはそういったものを欲しがるんです。明らかに普通の関東産のべにあずまとは全く違い、鳴門金時なんかともやっぱり一線を画すものですから、今のところ値段は崩せない、崩さなくても足りないくらいといった状況です。

 あと、熊本県の水俣JAっていうところで「サラ玉ちゃん」というのを作っているんです。春の玉ねぎはどうしても最初、愛知とかの極早稲の玉ねぎが売れて、その後の主力は佐賀なんですよ。うちは敢えてそこで熊本をぶつけているんですが、「サラ玉ちゃん」というネーミングの通りほんとにサラダで食べられる、辛味が無い、甘い玉ねぎです。それはなぜかというと、その水俣という場所に不幸な歴史があって、そこの人たちが化学物質を入れないように手作りで一生懸命努力した結果がこれなんです。どうですか、水でさらさら、食べられるでしょうっていうトークが物凄く生きてくるわけですね。実際それを水サラシしないでスライスして15分なり20分なり置いてから食べると、本当に美味しく食べられる。それは「ためしてガッテン」という番組でも玉ねぎはサラさないで少し置いてからそのまま食べると血液さらさら効果が倍増するといっていたから、丁度ぴったり合致するわけですね。消費者がテレビから得た知識と我々がいっていたことがぴったり合うのが「サラ玉ちゃん」なんですね。

 その「サラ玉ちゃん」にはネーミングの良さもありますし町ぐるみで応援していることも大事な要素になっているんです。実際「サラ玉ちゃん」祭りなんかもやっています。昔、水銀のヘドロの海だった所を全部埋め立てて、そこを公園にしているんですけど、そこに「まつぼっくり」っていう直売所も作って、そこで「サラ玉ちゃん」祭りをやるんですけど、そこには人が集まってくるわけで、そうすると色んな意味で広まっていくわけですね。その後旅番組でちょっと取り上げられ、「サラ玉ちゃん」がテロップで出たんです。そうしたら農協の電話回線が大混乱なんですよ。そういうような状況もありました。一般のものと明らかに違うよってことになれば、一般の相場に左右されることも無く、有利な販売っていうのができるということですね。

 
 
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