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コラム
 
最近の食品スーパーにおける野菜の流通と消費者行動 2002年 8月2日 講師 株式会社ヤオコー 青果担当部長 塩原 淳男
5 おわりに −農産物流通の問題点
 

 我々小売側からみて、日本の農業に関しての一番の問題点は、物流、流通が非常に複雑であることで、その結果、外食・中食の担当者は海外に出て、海外に行くと量の確保と値段の決定が長期間に渡って出来るということで海外に逃げていることだと思います。日本の国内でもそれは十分できるはずだし、また出来なきゃいけないという風には思うんですけども、そこが日本の農業の中で一番欠けているところなんじゃないかなと思います。あくまでディストリビューションの仕組みが出来ていないということだと思うんですね。そこが1番の課題なのかなと思います。特に、リスクを背負っているのは、農家さんと我々だけなんです。農家さんは相場のリスクを背負ったり天候のリスクを背負ったりしながら商品を作っているわけですよね。その中間に入っているのが農協さんがいたり経済連があったり、市場があったり、それから我々のところに来るのは中卸、市場から買えませんので中卸、という4つないし5つの中をぐるぐる回りながら我々のところに来ます。だから物凄く流通経路が長いんですが、その間にリスクを背負っているところが有りますかっていうとひとつもないんです。リスクを背負っているのは農家さんと我々だけなんです。だから真中にいる人たちは悪い表現をすると、できるだけ高くて物が流れればパーセントの商売ですからいいわけですよね。だから別に安くても食いっぱぐれしませんし、高けりゃ高いだけ良いしという環境の中で動いていますので、その仕組みが続いていく限りおそらく日本の農業は海外との戦いの中で勝てないだろうなと思いますね。だから農協がリスクを負って農家さんから全部100%買い上げる。それをどこの市場に売るんだと。市場は市場でリスクを背負って、我々のところに来るという流通になったら全く逆転してきますね。いわゆるかっこいい言葉を使えばお客様思考ですよね。マーケット・インっていわれています。お客様がどういうものを欲しがっているからどういうものを作るんだ。それをどんな企画にしてどんな商品にしてっていうのが考えられて恐らく農家さんに伝わっていくはずですよね。今は全く、出来たから売ってねっていうのが状況だし、その環境は恐らく変わらないんだろうなと我々は思います。我々側から見て。えらそうなことをいわせて貰いますけども、各段階でしっかりリスクを背負って今お客さんが何を求めているのかということをサーチしながらやっていけるような環境になっていければ、日本の農業は海外と比べても自分は負けることは全く無いだろうし、又は勝てるという風には思っています。

 我々小売が売るまでに野菜で3倍になっています。ですから農家さんの原価が100円だとお客さんは300円で買っているというのが現状だと思いますね。花とかっていうともっとだと思うんですね。5倍とかっていう値段になっていますよね。だから海外との競合で海外から飛行機に乗せてきたり船に乗せてきたりしているあれだけの運賃コストがあっても負けちゃうわけですよね。いかに中間利益を削るか、つまりディストリビューションの仕組みをしっかり作るかいうことが、最大の課題だと思うんですね。だから、日本全国色んなところ行かせて貰うんですけど、農協の倉庫だとか、加工場だとか撰果場だとかっていうのは物凄く立派なのがありますよね。まぁそれはそれで良いのかと思いますけど、そうじゃなくてその中のどうやって物を流すんだっていうことが、どこもやっていないんですよね。どうやったらお客さんに安く届けられるのかっていうことをもっともっと真剣に考えていく必要が十分あるんじゃないかなと思いますね。長々とお話させてもらって、小売側からの我儘なのですけど申し上げましたんで、何か意見がありましたら是非お願いいたします。

 
 
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